5月に入り、吹き抜ける風が肌に心地よく感じられ、もうすぐ夏が始まる予感がします。

晴れた日に空を見上げると、鯉のぼりがぱたぱたと泳いでいる姿を見かけることも多くなってきました。

 

 

5月5日は端午の節句。

元々は無病息災を祈るお祭りの日でしたが、江戸時代から、神様に男の子の誕生を知らせるための目印として鯉のぼりが掲げられるようになりました。

中国に古くから伝わる登竜門の伝説になぞらえ、「龍門の滝を登り切ると鯉が龍になるように、我が子も健康に育ち、将来は大きく出世して欲しい」との願いを込めたというのが鯉のぼりの由来だといわれています。

 

 

鯉のぼりの先についている丸いものは、「天球」という神様を呼ぶための目印。そしてその下で回る「矢車」は、幸運を射止め、邪を祓うための武将の弓矢であるといわれています。

矢車が回るたびカラカラと音を立てるのは、神様に「ここにいるよ」と気づいてもらうため。

鯉の上でひらひらしている五色の「吹き流し」は魔よけのために飾られています。

 

 

最近では川などにロープを張り、たくさんの鯉のぼりを風に泳がせる祭りが全国でみられます。

その発祥は、1979年に始まった熊本県杖立温泉の鯉のぼり祭りといわれています。杖立川の川岸にロープを付けたボールを投げて鯉のぼりを吊るしたところからはじまりました。

40年以上経った今もなお、子供の健康を祈る約3500匹の鯉のぼりが町の真ん中を流れる杖立川を彩ります。

夜にはライトアップされ、昼間の元気な姿とは一味違う幻想的な雰囲気を楽しむこともできます。

 

 

杖立温泉鯉のぼり祭り

開催日程|2019年開催日:41日~56
場所|杖立温泉一帯
(〒869-2503 本県阿蘇郡小国町下城杖立)

 

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