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いまが旬の魚や野菜、果物のことを知り、心豊かな生活を送るためのヒントをお届けします。 いちご

旬の食 いちご

いちごの旬を迎えました。いちごが冬から出回るようになったのは、クリスマスケーキの需要が高まってハウス栽培が盛んになったためで、1990年代以降といわれています。誰もが好きないちごのショートケーキが季節を問わずショーウインドウに並らぶようになったのは1960年代以降のことだそうです。もっとも旬がわかりにくい果物の代表になりましたが、いちごの本来の旬はあくまでも初夏です。

現在、日本に食用として出回っているいちごはすべて、北アメリカのバージニア品種とチリいちごの雑種から18世紀にオランダで開発され、日本には江戸末期に入ってきた「オランダイチゴ」です。日本ではこの栽培種と区別するため、原産種を野いちご、木いちごとして区別するようになりました。

江戸時代に古渡のインド更紗や、国産の更紗として海外に輸出された彦根更紗に「苺手」と呼ばれる文様があります。これは私たちが今想像するような三角形ではなく、丸い銭型の赤い文様を巧みに配した図柄ですが、時代を経ても大変、魅力的なものです。

「オランダイチゴ」は明治以降に盛んに栽培されるようになり、今では各県1品種といわれるほど、さまざまな品種が出回っているのは、ご存知の通り。福岡の「とよのか」は1984年、栃木を代表する「女峰」は1985年、「とちおとめ」は1996年、「さがのか」や「あまおう」は2001年と、80年代には35品種だったいちごの品種は1990年代には87品種に、2012年には218品種が登録されているそうです。

いちごは春になると、可愛らしい五弁の白い花を咲かせます。そこへやってくるのが、蜂たち。ミツバチやマルハナバチが受粉の役割を果たし、初夏には真っ赤ないちごが実るのです。花と野いちごが描かれたウエッジウッドの定番、ワイルドベリーのティーカップは、18世紀後半の古いパターンだそうですが、今も昔もその愛らしい姿に魅かれる気持ちに、変わりはないのでしょう。葉の間からいくつも、ベルのように重く垂れ下がったいちごをみると、優しい気持ちになります。

露地ものの新鮮ないちごを食べてみて下さい。ゆっくりと成長させる冬にくらべると甘味が少ないといわれますが、本来のさわやかな酸味が味わえるのはこの季節です。小さな完熟したいちごも安く出回りますので、ジャム作りにもおすすめです。

昔、日本橋の女将さんや旦那衆と神田たけむらの風流な句会に参加させていただいた時期があります。私はその方達の何気ない会話や洒脱さに驚くことが多く、江戸前の粋とは何かを教えていただいたようにおもいます。その頃、何かの折に銀座の紳士にいただいたのが、数粒のいちごを描いた可愛らしい自筆の絵で、この文章が添えられていました。今でも思い出す度に、楽しい気分になります。 いちごにはいつまでも、男の子、女の子の可愛らしさがあると、本当にそう思うのです。

群馬県川場村の露地いちご

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