出雲大社 涼殿祭(すずみどのまつり)のこと
このお祭りは大国主大神が、夏服に衣替えして「出雲の森」で暑さを避けられていたという故事に因んだ神事で、出雲の夏はここから始まるといいます。
このお祭りは「真菰(まこも)の神事」とも呼ばれ、毎年6月1日に執り 行われます。境内の東にある「出雲の森」から銅鳥居横の「御手洗の井」までの道筋に立砂が盛られ、真菰が敷かれます。その上を宮司が大御幣を奉持して参進します。 氏子や参拝者は競ってこの真菰をもらい受け、自宅に持ち帰り神棚に祀ります。真菰は、悪い病気や害虫を退ける「みしるし」としての信仰があり、この神事を区切りとして衣更えが行われます。
※真菰は沼や川、あるいは田んぼの水路などの水際のいたるところに自生するイネ科の大型多年草で、水中の泥土に根を張り、春にタケノコ状の芽を出し、夏までに草丈が1メートルから2メートル以上にまでなります。
二十四節気と七十二候をその季節の旬とともに紹介します。
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和文化研究家 高月美樹さんによる
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