遷宮歳時記|写真家 増浦行仁さんによる遷宮のコラム

12月のおはなし 伊勢神宮の大祓(おおはらい)

2014

  • 7月 御塩づくりのこと
  • 8月 お白石持ち行事とは?
  • 9月 抜穂祭
  • 神嘗祭
  • 神迎祭
  • 福神祭
  • 祈年祭
  • 御園祭
  • 神田下種祭
  • 神御衣祭
  • 涼殿祭

大祓とは、年2回6月の晦日と12月の大晦日に全国各地の神社で行われる神事のことです。
知らず知らずのうちに犯したであろう罪や過ち、心身の穢を祓い清めるための儀式といわれています。

6月の大祓を「夏越しの大祓」、12月の大祓を「年越しの大祓」ともいい、平安時代初期の国家の法制書『延喜式』にも、6月と12月の大祓が記されており、古くは国家の行事であったことがうかがわれます。

伊勢神宮では12月31日、神職・楽師ら全職員の1年の汚れを払い、心身を清める祭典「大祓」が内宮第一鳥居内祓所で行われます。
そしてこの大祓が終わると、新年を迎える準備が始まるのです。
大みそかから元旦にかけては大小のかがり火がたかれ、神楽殿では終夜神楽が奉奏されます。

新しくなった宇治橋の鳥居

伊勢神宮では今年10月に宇治橋の鳥居が新しく付け替えられました。
新しくなった鳥居をくぐり、初詣ができるのは20年に一度のことです。
ぜひ、この機会に伊勢にお参りされてはいかがでしょう。

おなじように出雲大社や他の神社でも、大祓、引続き大晦日祭がとりおこなわれます。
このように、この1年日本の国が平和であり、多くの人々が幸せに過ごせた事への感謝と、来るべき新年も良い年でありますようにと各地の神社でもお祈りされているのです。

雪におおわれた出雲大社

今年も残りわずか、私たちも来年が良い年でありますように願っています。

遷宮とは 写真家 増浦行仁プロフィール

7月のおはなし「御塩づくりのこと」

8月のおはなし「お白石持行事とは?」

9月のおはなし「抜穂祭(ぬいぼさい)」

10月のおはなし「神嘗祭(かんなめさい)」

11月のおはなし「神迎祭(かみむかえさい)」

12月のおはなし「大祓(おおはらい)」

1月のおはなし「福神祭(ふくじんさい)」

2月のおはなし「祈年祭(きねんさい)」

3月のおはなし「御園祭(みそのさい)」

4月のおはなし「神田下種祭(しんでんげしゅさい)」

5月のおはなし「神御衣祭(かんみそさい)」

6月のおはなし「涼殿祭(すずみどのまつり)」

 
二十四節気と七十二候

二十四節気と七十二候をその季節の旬とともに紹介します。
是非ご覧ください。>>>二十四節気と七十二候

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