大祓とは、年2回6月の晦日と12月の大晦日に全国各地の神社で行われる神事のことです。
知らず知らずのうちに犯したであろう罪や過ち、心身の穢を祓い清めるための儀式といわれています。
6月の大祓を「夏越しの大祓」、12月の大祓を「年越しの大祓」ともいい、平安時代初期の国家の法制書『延喜式』にも、6月と12月の大祓が記されており、古くは国家の行事であったことがうかがわれます。
伊勢神宮では12月31日、神職・楽師ら全職員の1年の汚れを払い、心身を清める祭典「大祓」が内宮第一鳥居内祓所で行われます。
そしてこの大祓が終わると、新年を迎える準備が始まるのです。
大みそかから元旦にかけては大小のかがり火がたかれ、神楽殿では終夜神楽が奉奏されます。
伊勢神宮では今年10月に宇治橋の鳥居が新しく付け替えられました。
新しくなった鳥居をくぐり、初詣ができるのは20年に一度のことです。
ぜひ、この機会に伊勢にお参りされてはいかがでしょう。
おなじように出雲大社や他の神社でも、大祓、引続き大晦日祭がとりおこなわれます。
このように、この1年日本の国が平和であり、多くの人々が幸せに過ごせた事への感謝と、来るべき新年も良い年でありますようにと各地の神社でもお祈りされているのです。
今年も残りわずか、私たちも来年が良い年でありますように願っています。
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和文化研究家 高月美樹さんによる
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