開催地として選ばれた鳥越神社(とりこえじんじゃ)は、東京都台東区鳥越にある神社で、古くから暦との縁の深い神社です。
神社の入口には奉暦祭の看板が。当日は沢山の方が訪れてくださいました。
開始時刻になると、伶人を先頭に、陰陽頭(おんようのかみ)、天文博士、暦博士、采女(うねめ)など平安装束の官職所役が現れました。
「2013年版暦原本」、「2013年版カレンダー」などが、神社に奉納されました。
華やかな平安装束に身を包んだ官職所役の方々。右から天文・暦・占いなど全てを監督する陰陽頭(おんようのかみ)、天文観測を行う天文博士、暦の作成・編纂・管理を行う暦博士、宮廷に仕える女官の采女(うねめ)。
神社の境内には映画「天地明察」で主人公の安井算哲が自宅で使用した渾天儀、日像投影機が展示されていました。解説をしているのは天文博士役を務めた片山真人氏。
暦の奉納が終わった後には社務所で暦の講演会があり、江戸時代の天文観測のお話や、明治の改暦にまつわるお話など、とても勉強になるお話をきくことができました。
室内展示では、映画「天地明察」で安井 算哲が編纂した貞享暦の展示もありました。
奉暦祭
(2012/12/3)
12月3日、「カレンダーの日」に東京の鳥越神社で開催された日本カレンダー暦文化振興協会(暦文協)主催の「奉暦祭」のフォトレポートです。
「奉暦祭」とはその名の通り、暦を奉納する儀式です。
昔から、暦原本は天皇へ奉納され、その儀式の後に広く全国に伝えられました。暦とはそれほど貴重で、神聖なものとされていました。
今回の奉暦祭はその儀式を模したもので、華やかな平安衣装に身を包んだ官職所役の方々が、「2013年版暦原本」と「2013年版カレンダー」を神社に奉納しました。